手術をすることで閉経を20年遅らせることができる
閉経を20年遅らせるという手術は、イギリスの病院で、イギリス人女性の22歳から26歳の10人を対象に行われました。
この手術は、卵巣の一部を凍結保存して、閉経が近くなった時期に体に戻すというものです。
ふつうは、閉経すると女性ホルモンが減って、ホットフラッシュや気分のムラなどの辛い症状が出ますが、この手術をすると、閉経近くの年齢からさらに20年は女性ホルモンが出続けるとのことです。
This Morningの動画はこちら(英語)
Procedure could delay menopause 20 years
ニュースを解説しているデビッド医師の意見は?
このニュースビデオでは、デビッド医師が内容を解説しています。
“A hundred years ago, the average life expectancy was in the 50s,” he told CBS This Morning. “So now really we’re living, or women are living, with four or five decades of having menopause. So menopause, osteoporosis, increased heart disease, obviously hot flashes, potentially memory problems, and others, you can delay that with this procedure.”
“For all we know it could change cancer risk,” Agus said. “It could change cognitive function later as you get older. We just don’t know the answer.”
引用:WebMedの記事より
100年ほど前は人生50年でしたが、現在はみなさん長生きできるようになっていて女性は閉経後40年とか50年とか生きることになります。
更年期には、骨粗しょう症や心臓の病気が増えたり、ホットフラッシュや記憶力の低下など問題が出ますが、この手術によって更年期を遅らせることができます。
ただ、知っておかなければならないのは、ガンのリスクが増える可能性や、年をとるとのちのち認知機能に変化がでてくるなど、どういう影響がでるのかは、答えがありません。
デビッド医師は、健康な女性から臓器の一部ををとって行うという実験的な手術なので、これから議論がされていくだろうと伝えています。また、この手術の結果については数十年という期間でみていかなければならないと述べています。