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ホルモン補充療法(HRT)とは女性ホルモンを補う治療方法
ホルモン補充療法(HRT)は、更年期になって減りはじめた女性ホルモンを補う治療法です。
この治療方法は、世界各国に長期的なデータがあって安全性と有効性が示されています。
飲み薬、貼り薬、塗り薬などいくつかのタイプがあり、健康保険が適用になります。
ホルモン補充療法(HRT)の効果
更年期全般(ホットフラッシュ・動悸・関節痛など)の症状に効果があります。
また、骨密度を増加させるため、骨粗しょう症の予防に役立ちます。
気分の落ち込みなどがある場合にも、ホルモン補充療法は効果があると言われています。
ホルモン補充療法(HRT)を受けられない人がいます
乳がん、子宮ガン、血栓症の治療薬を処方されている人は、ホルモン補充療法(HRT)を受けられません。また、重症の肝臓病、脳卒中や心筋梗塞を起こしたことがある方も受けることができません。
また、女性ホルモンを使う治療のため、子宮筋腫、高血圧、肝機能障害がある場合は、医師と相談しながら治療を進める必要があります。
ホルモン補充療法(HRT)の副作用
ホルモン補充療法をはじめると乳房や下腹部が張ったり、生理のような出血が出ることがあります。
体が治療に慣れてくる1~2ヶ月くらいで治まるそうですが、副作用が重くなる人もいるようです。
また、一時乳がんになるリスクがあると心配されていた時期がありますが、乳がんになるリスクはアルコールや喫煙と同じ程度だと分かってきました。
ホルモン補充療法(HRT)の期間とやめどき
更年期の症状が日常生活に支障が出るほどの場合(更年期障害)は、ホルモン補充療法(HRT)を閉経前から始めることができます。
また、閉経後2-3年以内にはじめないと効果が少ないと言われています。
ホルモン補充療法は、体のホルモンの不足を補いながら、ホルモンが減っている状態に体を徐々に慣らしていく方法なので、治療を急にやめると症状がぶり返します。
医師と相談しながらやめどきを決めることになります。
ホルモン補充療法(HRT)の費用
ホルモン補充療法は保険が適用になります。
初診は、検査などで5000円程度かかります。飲み薬の場合は月に3000~5000円、貼り薬を使う場合は月に1500~2500円が目安です。(2019年1月現在)
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