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更年期のセックスの痛み 原因は女性ホルモンの減少による膣の乾燥
セックスの時に感じる痛みは性交痛と呼ばれます。痛みには出血が伴うこともあって心配ですよね。
更年期になると、女性ホルモンのエストロゲンが減ってきて、膣の粘膜が薄くなるため、乾燥して痛みや出血がおこります。
セックスの時に濡れにくい、普段から性器の周辺がかゆかったり、痛かったりする場合は、エストロゲンの減少で、膣が乾燥していることが原因の一つだと考えられます。
もし、子宮の奥の方や骨盤のあたりが痛い感じがする、不正出血が続くなどがみられる場合は、骨盤内での炎症や子宮内膜症、卵巣腫瘍などの病気の可能性があります。
更年期のセックスの痛みや出血 5つの対処方法
更年期のセックスの痛みの主な対処方法を5つ紹介します。
- ホルモン補充療法(HRT)
- 女性ホルモンの局所投与
- エクオールのサプリを摂る
- 漢方を使う
- 潤滑ゼリーを使う
①②は不足している女性ホルモンを補う方法です。
③は女性ホルモンのエストロゲンに似た物質をサプリで補います。
①②③の方法はエストロゲンやエストロゲンの働きをする物質を増やして、膣の粘膜が弱くなっているのを改善します。
④はエストロゲンを補うことはできませんが、膣の痛み以外の原因不明の体調不良がある時など、総合的に更年期の症状に対応します。
⑤は、セックスの痛みを一時的に和らげる方法です。
更年期のセックスの痛みは病院で治療ができる ホルモン補充療法・錠剤の膣内投与
更年期のセックスの時の痛みは、女性ホルモンの減少で膣の粘膜が萎縮していることが原因です。そのため、ホルモン補充療法や薬を膣内に投与することで痛みを和らげることができます。
治療には健康保険が使えます。
ホルモン補充療法(HRT)
ホルモン補充療法は、名前のとおり、不足している女性ホルモンを補う方法です。
世界各国に長期的なデータがあって安全性と有効性が示されています。飲み薬、貼り薬、塗り薬などの方法があるので、体調や生活環境に合わせて処方してもらえます。
ただし、乳がん、子宮ガン、血栓症の治療薬を処方されている方はホルモン補充療法ができません。そのほかにも、子宮筋腫を持つ人などは、治療方法に工夫が必要な場合があります。
女性ホルモンの局所投与
ホルモンの局所投与は、膣坐薬や塗り薬などで女性ホルモンのエストロゲンを膣内に補充する方法です。
ホットフラッシュなど更年期の症状があまりなく、そのほかに病気がみられない場合、低量のエストロゲンを膣内に投与することで、痛みを改善することができます。
薬局などで購入できる市販の薬もありますが、使い方を間違えると症状が悪化したり副作用が出る場合があるので、病院で相談することをおすすめします。
更年期のセックスの痛みを緩和するサプリはエクオール
ホルモン補充療法に少し抵抗があると言う方、病気の治療などでホルモン治療ができない場合は、サプリメントを活用して女性ホルモンの減少を補う方法があります。
女性ホルモンのエストロゲンのような働きをするエクオールをサプリで摂ることで、痛みが和らいでいくことがあります。
更年期のセックスの痛みの他にも原因不明な症状がある人は漢方がおすすめ
漢方は病院でも推奨している療法の一つです。
女性ホルモンを補う方法ではないですが、性交痛の他に更年期の症状がある場合など、症状に合わせて処方が変えられる漢方が体に合っている人もいます。
乳がんなどの治療で、ホルモン療法を受けられない人にも使われています。
病院で診察を受けると健康保険が使えます。
更年期のセックスの痛みをやわらげる潤滑ゼリー
潤滑ゼリーを使って、セックスの痛みを一時的に和らげることができます。
潤滑ゼリーにはウォーターベース・シリコンベース・オイルベースの3つのタイプがあります。それぞれメリット・デメリットがあるので、自分に合うゼリーを探してみましょう。
まとめ
更年期は女性ホルモンのエストロゲンが減り、膣の粘膜が薄くなって乾燥や痛みがでることがあります。
ただし、膣の乾燥では無い場合は、早めに病院で診察してもらいましょう。
更年期のセックスの痛みには主に5つの対策がありますよ。
おさらいしておきましょう。
- ホルモン補充療法(HRT)
- 女性ホルモンの局所投与
- エクオールのサプリを摂る
- 漢方を使う
- 潤滑ゼリーを使う
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